法律まめ知識

神奈川県の大船という街にある大船法律事務所の弁護士高岡輝征が紹介する「法律まめ知識」。 ひまわりは弁護士の象徴で弁護士バッチのモチーフもひまわりです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

行為の個数

刑法で,行為の個数(専門的には,構成要件該当性の該当回数)の判断をいかにするかについて,学生から質問がありました。
とかく刑法の司法試験の論文の問題では,行為も抽象的であるため,司法試験受験生には実務のセンスの習得に苦慮するところです。

基本的には,行為は,客観面と主観面から成り立つので,この両面から,行為の個数を判断することとなります。
客観面からは,継続性や機会の同一性,社会的意味の同一性などが基準となります。
主観面からは,ずばり犯意(故意)の1個性を軸に,計画性や動機の同一性などが基準となると思います。

検事の経験からは,やはり犯意(故意)がポイントになっていると思います。
例えば,人を殺すつもりで同一機会に10回ナイフで刺したような場合は,10回のうち1回1回ごとに1個の行為とみるのではなく,10回で1個の行為と判断します。なぜなら,人を殺すという犯意(故意)は,1つで,それに支配されている個別所為の集合体であって,全体として行為は1個だと考えるからです。

FC2法律・法学ブログランキングに登録しています。
この記事が少しでもお役に立ちましたら,こちら→(FC2 Blog Ranking)をクリックしてください。よろしくお願いします。

法律事務所事務員の呼び名

一般的にこの業界では,法律事務員を,色々な呼び名で呼びます。
代表的なものは,パラリーガル,秘書,事務員さん,です。

「パラリーガル」という呼び名は,どちらかというと法律職(色)が強い呼び方で,例えば,弁護士の指示に基づき判例や法律文献を調査したりすることを主な仕事とする法律事務員のことを言います。東京の大手事務所に多いです。
「秘書」という呼び名もされていて,これはどちらかというとブル弁(ブルジョア弁護士=お金持ちの弁護士)の下で働く法律事務員で,本当に秘書的な仕事,例えば,スケジュール管理などを中心として働く場合と言えます。東京のベテラン弁護士事務所に多いです。
一般的には,普通に「事務員さん」と呼んで,事務仕事を中心とする法律事務員の場合がほとんどです。うちもそうです。
他の士業と異なり「補助者」という呼び方はしないのも弁護士業界特有と思います。

FC2法律・法学ブログランキングに登録しています。
この記事が少しでもお役に立ちましたら,こちら→(FC2 Blog Ranking)をクリックしてください。よろしくお願いします。

東京簡易裁判所民事部

今日,東京簡易裁判所(東京簡裁)の民事事件の第1回口頭弁論期日に出廷しました。
ちなみに,過払金返還請求訴訟です。
依頼者が遠方のため,相手方会社の本店所在地である東京簡裁に提訴しました。
東京簡裁は私自身はじめてでした。

びっくりしたのが,同じ時間に入れられている事件の「数」。
10:00に20件くらい
10:30に15件くらい
11:00に3件くらい
とても多いと思いました。

ほとんどがクレサラ会社が原告で債務者が被告の事件の,欠席判決(被告が答弁書を出さないので,擬制自白が成立し,原告勝訴の判決が下ります)なのも驚きました。
裁判官がてきぱきと事件を処理していました。

簡易裁判所の場合,会社の社員であれば,裁判所の許可で代理人になれます。
なので,許可代理人のオンパレード。
ここに弁護士代理の原則を貫いてもらうと,弁護士的には仕事が増えていいなあと,ふと思いました。

FC2法律・法学ブログランキングに登録しています。
この記事が少しでもお役に立ちましたら,こちら→(FC2 Blog Ranking)をクリックしてください。よろしくお願いします。

藤沢のデパートで強盗…? 強盗と窃盗の違いについて

先週,通勤の電車で「藤沢の小田急デパートに強盗が入ったらしいよ」という噂を耳にしました。
翌日の新聞に,「藤沢の小田急デパートで,深夜,2億円相当の宝石等が盗まれた。窃盗の容疑で捜査中。」という記事が書いてありました。

強盗と窃盗では全然違うなあと思ったのでしたが,普段同じように使われているのが現実です。その違いは何でしょうか?

窃盗の定義は,「占有者の意思に反し,財物の占有を排除し,自己または第三者の占有に移すこと」です。
これに対し,強盗の定義は,「暴行・脅迫により,相手方の反抗を抑圧し,その意思によらずに財物を自己または第三者の占有に移すこと」を言います。

共通点は,被害者の占有物を,自己または第三者の占有に移すことです。
根本的な違いは,その占有を移す態様の違いであり,強盗の場合は,暴行または脅迫により,相手の反抗を抑圧するのに対し,窃盗の場合は,そうではない点にあります。

例えば,万引きは,窃盗です。
銀行強盗は,窓口の銀行員に対し,「金を出せ」などと脅迫し,その意思を抑圧して,お金を奪取するので,強盗になります。

先の藤沢の小田急デパートの件は,深夜に,デパート内に侵入し,誰もいないなかで,宝石等を持ち去った事件であり,被害者の反抗を抑圧するような暴行・脅迫がなく,単に占有を自分達のもとに移したにすぎないため,窃盗になります。

FC2法律・法学ブログランキングに登録しています。
この記事が少しでもお役に立ちましたら,こちら→(FC2 Blog Ranking)をクリックしてください。よろしくお願いします。

検察時代の官舎事情

最初に名古屋で入った官舎は,昭和40年代築の3Kで,団地タイプの官舎でした。
はっきり言ってボロボロで,トイレは和式,風呂はガス釜でした。
家賃は2万円くらいだった記憶です。

次に山形で入った官舎は,昭和50年代築の3DKで,団地タイプの官舎でした。
ほどよく手入れされていて,トイレは洋式,風呂はガス釜でした。
家賃は3万円くらいだった記憶です。

最後に横浜で入った官舎は,平成14年ころ築の3LDKで,マンションタイプの官舎でした。
ものすごくきれいで,ハイセンスな官舎でした。
家賃は5万円くらいだった記憶です。

検察官の官舎は,法務省が管理するもの(いわば直営のもの)と財務省が管理するもの(他の省庁の公務員も入ります)があります。
法務省系の官舎は,たいていは古くて安いです。
財務省系の官舎は,新しいものが多いです。
ただ,私の場合,名古屋・山形・横浜いずれも財務省系だった記憶です。

家賃は市価の5割程度でしょうか。
官舎の家賃は基本的に全国単位で決まっているのに対し,市価は地方が安くて都心部は高いことから,地方だとあまり割安感を感じませんが,都心部だと割安感をとても感じます。
ちなみに,官舎に入れば住宅手当はもちろん出ません。

FC2法律・法学ブログランキングに登録しています。
この記事が少しでもお役に立ちましたら,こちら→(FC2 Blog Ranking)をクリックしてください。よろしくお願いします。

反対尋問の危うさ

証人尋問は,交互尋問という方法で行われます。
交互尋問とは,先に証人サイドの弁護士が主尋問を行い,主尋問がすべて終了した後,証人に敵対するサイドの弁護士が反対尋問を行うというように,尋問者が交互に変わる尋問の方法を言います。

証人は,反対尋問を想定してリハーサルが行われているため,反対尋問で弾劾(証言の信用性を揺るがすこと)するには,かなり難しいです。

たとえば,主尋問で「なぜ」と思った証言があっても,反対尋問で「なぜ」という風に根拠を聞くと,それなりの根拠を証言することになるため,証言が固まって,信用性が高まってしまうようなことがあります。
それを逆算すると,主尋問で,「なぜ」と思った証言があっても,反対尋問で「なぜ」と聞くのは,特別の事情がない限り,やめた方がいいという経験則が生じるのです。

昨日,2人の敵性証人(相手方サイドの証人)の反対尋問をしました。
こちらも,あらかじめ,色々考えて,証言の信用性を揺るがすような質問を用意しました。
それと,主尋問を聞いて,崩せそうなポイントがあったら,それも突くように考えました。
それでも,反対尋問して逆効果になる危うさを感じました。
その危うさを感じながら,なんとか頑張って,結果的には,ほぼ満足いく反対尋問ができたと思います。

検察時代は,被告人に対する質問は,常に反対尋問になるので,色々工夫しました。
弁護士になり,民事事件の反対尋問をするようになりましたが,検察時代とは違った難しさがあります。
経験を踏み,自分が工夫していくことと,他の弁護士,特に相手方弁護士の反対尋問をよく観察して,技を盗み,スキルをあげていくのが常道のように思います。
昨日の反対尋問もいい経験になりました。

FC2法律・法学ブログランキングに登録しています。
この記事が少しでもお役に立ちましたら,こちら→(FC2 Blog Ranking)をクリックしてください。よろしくお願いします。

理想の弁護士(いい弁護士)とは

1 秘密を守る,口が堅い弁護士
  とにかく弁護士は依頼者のプライベートな問題を扱いますから,秘密が守れない弁護士は最悪です。
  ブログでも気をつけていますが,私は普段も,事件の話は人には一切しないか,したとしても(ほとんどありませんが),話をものすごく抽象化・単純化して,絶対に特定できないようにして話をします。
  こと事件のことに関しては口は堅くが大原則です。

2 日々進化する弁護士
  進化が止まっていてはいけないと思います。弁護士として必要とされる知識は,日進月歩です。常にアンテナを張り巡らせて,新しい知識はどんどん勉強し吸収しなければなりません。また,弁護士は,日々の仕事が常に新たな経験であり,仕事をすることにより,経験値が上がり,進化します。いろいろな面で,進化を日々達成する必要があると思います。進化のスピードは早ければ早いほどよいです。失敗からも多くを学びます。大きな失敗は回避しなければなりませんが,小さな失敗は繰り返して,どんどん進化したいです。

3 信頼される,安心感のある弁護士
  常に依頼者から依頼を受ける立場になる弁護士は,一定の第三者的立場を維持しつつ,依頼者の利益確保を最優先に行動しなければなりません。それでこそ信頼・安心感のある弁護士であると思います。1~2で書いたように,口が堅かったり,日々進化していたり,そういうところからも,信頼や安心感が生まれるはずです。依頼者から,信頼されなくなること,不安に思われることは,弁護士としてはとても残念なことです。

4 結果を出す,腕のいい弁護士
  いい弁護士になるには,普通の弁護士よりも努力することが求められると思います。日々努力する。人一倍努力する。最善を尽くす。そして,結果を出す。私自身,まだまだ若輩ですが,勝つべき事件に勝ち,負けそうな事件も何とか勝ち,結果を出す,いい腕を持つ弁護士でありたいと思いますし,いい腕の弁護士になれるよう努力していきたいと思います。

FC2法律・法学ブログランキングに登録しています。
この記事が少しでもお役に立ちましたら,こちら→(FC2 Blog Ranking)をクリックしてください。よろしくお願いします。

人権享有主体性

人権を享有できる主体となりうる資格のことを「人権享有主体性」といいます。

人権とは,対国家との関係で人たるがゆえに有する権利のことを言います。
例えば,表現の自由,信教の自由,財産権,職業選択の自由,教育を受ける権利,生存権などがあります。

憲法上は,憲法の第3章に「国民の」とあるので,日本国民であれば,人権享有主体性があると言われます。
問題となるのは,法人,外国人,未成年,天皇,公務員,在監者です。
これらについては,いずれも,性質上可能な限り,人権享有主体性があると解されています。

FC2法律・法学ブログランキングに登録しています。
本日(現時点),5位です。皆様のお力添えに感謝します。
この記事が少しでもお役に立ちましたら,こちら→(FC2 Blog Ranking)をクリックしてください。よろしくお願いします。

離婚事件 調停前置主義

離婚には,次の3つがあります。
1 協議離婚
2 調停離婚
3 裁判離婚
この3つがあります。

1の協議離婚は,お互い協議して離婚する形で,最もポピュラーな離婚の方法です。離婚届に署名して役所に提出すれば可能です。

2の調停離婚は,協議離婚の協議が整わないとき,家庭裁判所で調停を行い,合意に達すれば,離婚ができるという方法です。調停は,通常2人の調停委員が,当事者双方から別々に話を聞いて,離婚の合意を目指して話し合いをしていきます。合意に達すれば,調停調書を作成します。この調停調書は判決書や公正証書に準ずる効力を有する公文書です。

3の裁判離婚は,調停離婚ができない場合に,裁判により離婚をする方法です。調停を飛ばしていきなり裁判をすることができず,必ず裁判の前には調停を行わなければなりません。これを調停前置主義と言います。裁判離婚が認められる場合(離婚原因)については法律で定められており,その離婚原因の有無を裁判します。

FC2法律・法学ブログランキングに登録しています。
本日(現時点),20位です。皆様のお力添えに感謝します。
この記事が少しでもお役に立ちましたら,こちら→(FC2 Blog Ranking)をクリックしてください。よろしくお願いします。

公判検事の風呂敷包み

公判検事は,裁判記録を風呂敷包みにして,公判廷に持参します。

これは古くからの伝統です。

この実質的な意味としては,公判廷への行きは,裁判所に提出する裁判記録を大量に持参する必要があるのに対し,公判廷からの帰りは,裁判記録を裁判所に提出してしまうので,ほとんど持ち帰る書類がないことから,行きは大きく帰りは小さくという伸縮自在のきく風呂敷がとても便利がいいからと言われています。

確かに,その通りだと私は思っています。

なお風呂敷の色は,検察の色である「紺」の風呂敷が使われるのが通常です。

FC2法律・法学ブログランキングに登録しています。
本日(現時点),20位です。皆様のお力添えに感謝します。
この記事が少しでもお役に立ちましたら,こちら→(FC2 Blog Ranking)をクリックしてください。よろしくお願いします。

刑訴法332条

刑訴法332条は,刑事事件の簡易裁判所から地方裁判所への移送を定めています。

要件は,「地方裁判所において審判するのを相当と認めるとき」です。
事案が複雑な場合,法解釈が複雑な場合などが挙げられます。

先日,簡易裁判所に起訴された傷害事件について,捜査段階では自白していたものの,起訴後,私がよくよく聞いてみると,「自分は実はやってない」とのことだったので,公判で否認に転じた国選弁護事件があり,今後,証人尋問等の必要があることから,刑訴法332条の移送になったものがありました。

簡易裁判所の裁判官が,冒頭手続の終了後,いとも簡単に「本件は刑訴法332条により地方裁判所に移送します」と言って,法廷が終了になってしまったのがとても印象的でした。

FC2法律・法学ブログランキングに登録しています。
本日(現時点),6位です。皆様のお力添えに感謝します。
この記事が少しでもお役に立ちましたら,こちら→(FC2 Blog Ranking)をクリックしてください。よろしくお願いします。

検事のキャリアアップ

検事には,正検事と副検事がいます。
例外もありますが,原則として,正検事は,司法試験に合格して司法修習を終えた人がなり,副検事は,検察事務官が内部試験に合格するとなれます。

正検事は,地方裁判所,高等裁判所,最高裁判所の刑事事件を主に取り扱います。
副検事は,簡易裁判所の事件を主に取り扱います。

正検事は,全国転勤があります。
副検事は,転勤はあるものの全国ではありません。関東内,東北内といった感じです。

以下は,正検事のことについて書きます。

検事1年目の検事のことを新任検事と呼びます。
新任検事は,最初数か月間は東京地検に配属され,研修を受けます。その後,横浜,埼玉,大阪,名古屋,福岡などの大規模庁(これをA庁と呼びます)に転勤になります。
最初は,窃盗や覚せい剤事犯などの自白事件という比較的複雑でない事件を担当し,それが難なくできるようになると,窃盗や覚せい剤事犯などの否認事件というやや難しい事件を担当し,それが難なくできるようになると,恐喝や強姦などの複雑な事件の自白事件,次に否認事件というように,だんだんと難しい事件を担当して,成長していきます。

検事2~3年目は,新任明け検事と呼ばれます。
新任明け検事は,A庁ではない,小規模庁,例えば,甲府,長野,山形,福島,岡山,高知等地方の県庁所在地にある地方検察庁に配属されます。
刑法犯については,新任検事でだいたい経験しているので,次は,汚職(贈収賄,談合)や脱税事件などを担当して,一通りの事件ができるようになります。
小規模庁では,刑事部(捜査から起訴まで)と公判部が分かれていないところが多く,身柄事件(勾留中の被疑者)が5~6件,在宅事件が10~20件,公判中の被告人の事件が10件くらいを一人で受け持つ(手持ち事件と言ったりします)ことになります。

検事4~5年目は,A庁検事と呼ばれます。
小規模庁からA庁に配属されるため,そのように呼ばれます。
A庁検事となると,もう一人前の検事で,検察庁の中核を担って仕事をしています。
A庁は,刑事部と公判部が分かれているため,刑事部で捜査を専門とする検事や,公判部で後半を専門とする検事に分かれます。
私は東京で公判部でしたが,手持ち事件は60~70件ほどあったという記憶です。昼間は毎日フルに公判に出廷し,アフターファイブにデスクワークをするというハードな毎日でした。

検事6~7年目は,A庁明け検事と呼ばれます。
また小規模庁に行きます。
検事の転勤サイクルは,基本が2年ごとで,A庁→小規模庁→A庁→小規模庁…という繰り返しになるのが一般的です。

A庁明け検事の次の呼ばれ方は特にありません。シニア検事と呼んだりもします。
検察庁だけでなく,法務省や外務省等に出向したり,東京地検特捜部に配属になったり,より大変な仕事を担当していくことになります。

FC2法律・法学ブログランキングに登録しています。
本日(現時点),9位です。皆様のお力添えに感謝します。
この記事が少しでもお役に立ちましたら,こちら→(FC2 Blog Ranking)をクリックしてください。よろしくお願いします。

任意整理のメリット

債務整理には,3つの方法があります。
①任意整理,②自己破産,③個人再生,です。

このうち①の任意整理のメリットを説明します。
メリットは大きく分けて2つあります。
1 ひとつは,取引履歴を利息制限法に基づき再計算するので,元金が減ることです。
2 もうひとつは,減った元金に対する将来利息はとられないことです。

金融会社との取引履歴が2~3年あれば,再計算により,かなり元金が減ります。
取引履歴が5~7年以上あれば,利息の払いすぎにより,お金が戻ってくる場合もあります。これを過払金(かばらいきん)と言います。

減った元金に対して利息が取られないことは,非常に大きなメリットです。
例えば,100万円借りている場合,そのままだと利息だけで年29万円ほどになります。
通常,弁護士費用はそれよりも安いですから,利息の分,得をすることになります。

よくお客様から,債務整理をして,弁護士費用を支払って,自分は損をするのではないか?
との質問を受けます。

この質問に対する回答としては,前述のとおり,元金が減る+利息がとられなくなる,という2つのメリットのことを考えると,損をすることはないと答えています。それに,私の場合,もし損になるようならば,弁護士費用を減額し,お客様に損をさせるようなことはしません。これはお約束いたします。

逆に,デメリットはというと,ブラックリストに載ることです。
6~7年ほどは新たな借入やローンを組むことができないのがデメリットです。

FC2法律・法学ブログランキングに登録しています。
本日(現時点),14位です。皆様のお力添えに感謝します。
この記事が少しでもお役に立ちましたら,こちら→(FC2 Blog Ranking)をクリックしてください。よろしくお願いします。

債務整理 弁護士介入通知の効力

弁護士は,債務整理(任意整理・自己破産・個人再生)を依頼されると,依頼日当日に,郵便で,債権者(会社)に対し,「弁護士介入通知」という通知書を送付します。

これは,債務整理の弁護士費用を分割にした場合も,分割なので着手金は全額はいただいていませんが,とりあえず,着手当日,郵便で,「弁護士介入通知」を出します。

弁護士介入通知とは,この債務者(依頼者)については,弁護士が介入して,債務整理をしますので,今後は,債務者への取り立て等はしないでくださいという内容の通知です。別名「受任通知」とも言います。

任意整理の場合,取引履歴の調査や利息制限法の引き直し計算のため,少なくとも3か月間はかかるので,弁護士介入通知後少なくとも3か月間は,債務者は,債権者(会社)に対し,支払を一時ストップできます。法律上,債権者(会社)は,弁護士介入通知があると,取り立て等ができなくなります。その間に,生活の立て直しができるわけです。

自己破産の場合,全て債務を精算するということですから,弁護士介入通知後は,一切債務を支払わなくてよくなります。その後,自己破産手続をとり,法的に債務を帳消しにします。弁護士介入通知後は,債権者(会社)も,弁護士介入通知が出されているので,取り立て等をすることはありません。やはり,生活の立て直しができるわけです。

個人再生の場合は,弁護士側の準備に少なくとも6か月くらいはかかるのですが,弁護士介入通知後少なくとも6か月間は,やはり,債務の支払は一時ストップします。支払わないでよいわけです。上記同様,債務者は,生活の立て直しができます。

結論的に,多重債務でお困りであれば,弁護士に依頼して,とにかく早く「弁護士介入通知」を出してもらうとよいのです。債務整理の方法により違いはありますが,とりあえず支払わなくてよい状態になり,毎月毎月返済に追われるという状態から脱することができるからです。
債務整理のお客様のほとんどが,そのことを知らず,法律相談の際に説明して,「もっと早く相談にくればよかった」と感想を漏らされます。

FC2法律・法学ブログランキングに登録しています。
本日(現時点),6位です。皆様のお力添えに感謝します。
この記事が少しでもお役に立ちましたら,こちら→(FC2 Blog Ranking)をクリックしてください。よろしくお願いします。

反対尋問

証人や当事者(以下,「証人等」という。)の尋問は,交互尋問方式といって,主尋問→反対尋問→補充尋問という流れで行われます。

主尋問は,味方側の弁護士が一問一答で事実の経過等を証人等に質問していきます。
次に,反対尋問は,敵側の弁護士が主尋問を突き崩すべく証人等に質問していきます。
最後に,補充尋問は,裁判官が疑問に思ったところを証人等に質問します。

自分の側の証人等とは,事前に打ち合わせをして,主尋問で聞いていく質問をリハーサルしておくとともに,自分が相手方の弁護士だとして,反対尋問でどのような突き崩し方をしてくるかをもリハーサルしておきます。

尋問に先立ち,弁護士は,相手方の証人等がどんなタイプか,どんな証言をするかを想像し,これまで法廷に検出されている客観的証拠と,自己の経験則を手がかりに,どうやって反対尋問を成功させ,相手方の証人等の証言を突き崩すかを考えます。

反対尋問は,成功しないのが普通というのが,弁護士の認識です。
なぜなら,相手方の証人等も,当然リハーサルをして当方から突き崩されないようにあらかじめ準備しているからです。
でも,成功を目指して色々な試みをします。

まずは,自己矛盾供述はないか,思い込み供述はないか,客観的証拠と矛盾する供述はないか,経験則と矛盾する供述はないか,といった点を中心に反対尋問を構想しておきます。
あとは,現場で,相手側の主尋問を聞いていて,何かひっかかる(疑問に思う)点とか,おかしいことを言っていないかとか,臨機応変に対応して,反対尋問をします。

あとは,経験です。

仮に,自分側の証人等が,相手方の弁護士に突き崩されて反対尋問が成功した場合,その事件は負けるかもしれませんが,相手方の反対尋問のやり方から,私自身,多くのことを学ぶことがほとんどです。かなりの経験になります。普通は,リハーサルで想定していた以上のことを相手方弁護士がしてきますから,そんなやり方もあったか,と目から鱗が落ちることもしばしばです。もっとも,先ほども述べたとおり,反対尋問は成功しないのが普通なので,特に,相手方が成功した場合,かなりレアケースとなります。
また,自分の反対尋問で,色々やってみて駄目だった場合も経験になりますし,たまに成功することもありますので,これも自信になります。
現場対応で,その場ではできなくても,後から,ああすればどうだっただろうと思いつくこともあり,それは次の機会に試してみたりします。

FC2法律・法学ブログランキングに登録しています。
本日(現時点),7位です。皆様のお力添えに感謝します。
この記事が少しでもお役に立ちましたら,こちら→(FC2 Blog Ranking)をクリックしてください。よろしくお願いします。


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。